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ご挨拶
 ■理事長就任のご挨拶

 初代柿澤弘治先生、2代目木村文彦教授の後を受け理事長に選出され、責任の重大さに身の引き締まる思いです。

 三次元CADも既に世の中に普及し、ごく当たり前の技術になった感がしますが、よく見てみますと、この技術をフル活用し、業務に効果を上げているのは一部の先端を走る企業であって、一般的には、『入れては見たが、どうもうまく使いこなせていない』とか、『必要性はわかるのだが、どうやって導入したら良いのか分からない』というところも多いようです。この技術の本当の普及とその効果の刈り取りはこれからという段階でしょうか。

 通産省の主導でX-CALSというプロジェクトが自動車など主要10業種において推進されてからほぼ10年経過しました。その後コンピュータのハードウェアもソフトウェアも大変進歩しました。ミッドレンジといわれる三次元CADもハイエンドと区別が付かないほどに進化を遂げています。この新技術を核に、先端を切って業務革新を遂げた企業においても、協力会社などグループ全体で見るとまだまだ多くの課題を抱えているようです。従来の図面ベースの企業文化が多く残った現状で、この新しい三次元CADベースの仕事を、どのようにどのように取り入れ、競争力のある新しいプロセスを確立して行くか、試行錯誤を繰り返しながら模索しているのが実体かと思われます。

 日本産業の競争力の源である、熟練技術を蓄積してきた中小企業の経営者の多くが、どんな3D-CADを導入したらよいのか、どんな仕事の仕方をしたら良いのか、大変悩んでおられるようです。特定のシステムに偏らない立場から、このような課題解決の役に立つことが、協会の大きな使命であると自覚しております。

 自動車会社のような、10年、20年とCADを使ってきた先行大企業でも、三次元CAD技術者は不足しており、多くをアウトソーシングに依存しています。中小企業では、景気の回復と共に、このような技術者の確保が益々難しい状況になってきております。
 それでいて、日本の大学は、この方面の教育において、韓国や中国にも負けているという情報をよく耳にします。
 新しい商品の開発を牽引するトップレベルCAD技術者から、旧図面の3D化等の底辺レベルまで、その絶対数は不足しており、アウトソーシングも国外に技術者を求めているのが現状です。国内での技術者数の拡大及びその質の向上は、日本の産業の競争力の維持のためにも、喫緊の課題です。

 幸い協会も徐々に体制が整って来ました。今年は今まで掲げてきた目標に対して   具体的な施策を積極的に展開できる状況になったと思われます。
 是非皆様にも、この協会の趣旨をご理解頂き、技術の更なる普及促進と技術者の育成のために積極的にご支援、ご協力頂けますようお願いいたします。
特定非営利活動法人
三次元CAD技術者協会
理事長 三枝 行雄
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